旦那の実家の財産は引き継げるのか。夫婦の資産と相続の対象

法定相続人を解説

結婚相手や婚約者の家がお金持ち!
そういうときに将来的に相手の実家の資産はどれほど引き継げるものなのでしょう。
遺産相続の実際の数字を学んでいきましょう。

お金持ちの彼を手に入れるメリット

多くの人ができればお金持ちの人と結婚したいと思っていますよね。
イケメンの男性が2人いて性格も同じくらいだけど稼ぎに雲泥の差がある場合、好き好んで貧乏な彼と結婚したいと思う人は少ないはず。
付き合うだけなら話は違ってきますけどね。
やっぱり結婚はお金も必要です。そこから何十年生活していくわけですから。

ではお金持ちの彼と結婚した時に、彼の実家の財産は結婚相手であるこちらが引き継げるものなのでしょうか?
逆にそれができないとお金持ちの彼と結婚するメリットも薄れてきますよね。

少し下世話だけど大事なお金の話をしていきましょう。

夫婦の財産はすべて共有

よく離婚時に言われることですが夫婦の財産はすべて共有のものとなります。

なのでたとえばもともと稼ぎの良かった旦那が結婚後も同じ稼ぎを維持していたとしても、入籍日以降の稼ぎの半分は奥さんの支えがあったからだとみなされ、離婚時にはきれいに折半されるのが基本です。
お金だけじゃなく家や車などの財産全てがその考え方の下で処理されます。

この分野に関して夫婦間の義務やお金のルールについては、財産分与や慰謝料の決め方と平均なども見てみてください。

お金持ちの彼と結婚するメリット

夫・妻の両親が亡くなった際の相続

そしてもしも彼の両親が今後老衰によって亡くなってしまいその財産を彼が引き継いだ場合はどうなるのか。
そこで大事なのが、夫婦の扶養義務。
夫婦はどちらか一方が裕福な暮らしをしてどちらかが貧乏な暮らしをするというのではなく、お金のあるほうがない方を扶養して同水準の生活を保障するという婚姻費用の負担義務というものがあります。
なので相続によって莫大な財産を手に入れた場合でもどちらか一方がそれを独占して夫婦間で著しく生活水準の差が生まれることは、厳密には民法にそぐわないこととなります。

なので彼の両親が亡くなってしまった場合の財産はそのまま彼が引き継ぐことができ(相続税は発生しますが)、実質的にそれは夫婦の共有財産が増えた形となるのでどちらか一方だけが極めて高水準な暮らしをするのではなく共有するというのが一応の民法上の規則です。
相続に関しては相続税と遺産相続の損と得の境も見てみてください。

彼が資産家の息子だった場合の注意点

少しドラマのような話にもなりますが現実的に起こりえることを一つ紹介します。

彼の実家が超の付くお金持ちだった場合。
もしもその資産家に息子や娘がたくさんいてその中には認知していない息子もいたとしましょう。
つまり愛人との間にできた子供などですね。
認知をしていない子供は基本的に相続対象にはなりません。
その資産家の方が生前に自分の財産を分け与える(つまり贈与ですね)ことをしていれば彼にもそのお金が流れてきますが、もしも亡くなってしまったとなるとそのお金を相続することはできません。
少し現実離れしたレベルのお金持ちの彼と出会った場合は、万が一相続対象ではなかったことも考えたほうがいいかもしれませんね。
まあそういうレベルのお金持ちの彼と出会える確率自体が低いのですが・・・

そのあたりに関してはよかったら子供の認知とは何か?認知されていない影響ものぞいてみてください。

旦那が亡くなったときの相続

自分から見て配偶者の両親が亡くなってしまって、そしてそこから数十年が経って自分の夫もいずれ亡くなってしまった時の財産はどうなるのでしょうか。

財産を相続するときにはその順位が決まっており、配偶者は最も優先される相続人です。

なので旦那さんが亡くなってしまったときはその妻はほぼ確実に財産を受け取ることとなります。
そして多くの場合、最低でも旦那さんの資産の1/2以上は引き継げることとなります。

具体的な計算方法を見ていきましょう。

遺産相続の順位を解説

相続時の順位とは

とても大事なのが相続順位です。まずはそれを見てきましょう。

  1. 第一順位 亡くなった人の子供
  2. 第二順位 亡くなった人の親
  3. 第三順位 亡くなった人の兄弟姉妹(遺留分無し。これについては後述)

という順位です。
そしてシンプルな原則があって、自分より上の順位の人がいれば相続できないというものです。

先ほど配偶者は最も優先されるので確実に相続できると言いましたが、つまり配偶者は第一順位よりもさらに上ということです。
どういう状況であれ自動的に相続人になるということなんですね。

そして順位が1~3位の人は自分より上の人がいれば相続できません。
なのでその夫婦の旦那さんが亡くなったとして、お子さんがいない夫婦なのであればその人の親が相続人として加わることになり、もし親御さんも亡くなっているのであればその人の兄弟や姉妹が相続人となります。

もしもこれら1~3位の人がすべていない場合は、奥さんが100%相続するという形になります。

補足①元奥さんや子供がいる場合は要注意!

ただし見落としがちなのが、旦那さんが亡くなったケースでその旦那さんには前の奥さんがいて子供もいるケースです。
前の奥さんは既に離婚が成立していますので法定相続人ではありませんが、一度認知した子供は永遠に法定相続人となり続けます。
なので残された奥さんから見て、自分との間には子供がいないけど前の奥さんとの間には子供がいる場合はその子供と折半するということを忘れてはいけません。

補足②自分より順位が高い人が相続放棄をすれば繰り上がる

たとえば亡くなった方のお子さんが相続放棄をしたとしましょう。
その場合もし亡くなった方の親御さんが生きていれば第二順位である親が相続人となります。
そのように、亡くなっているか本人が放棄した場合に限り順位が一つ繰り上がるということなのですね。

ちなみにこのページの最後でサザエさんの例で解説していますが、お子さんが相続放棄をすることをその親が決めることはできません
タラちゃんのように小さな子供であっても相続権はありますので、たとえマスオさんであってもタラちゃんの相続権を勝手に操作することはできないのですね。

相続放棄についてはそれをした方が得になる場合もあります。
主に借金が多いケースなどですね。
相続放棄のメリットや方法についてはまた別でまとめていますのでのぞいてみてくださいね。

補足③代襲相続とは

代襲相続という概念があります。

たとえばシンプルな例で言うと、亡くなった方には奥さんとお子さん(太郎さん)がいたとしましょう。
そのケースだと単純で、奥さんと太郎さんが1/2ずつ分けることになりますね。

しかしそのケースで既に太郎さんが亡くなってしまっていて、太郎さんには息子(二郎くん)がいる場合です。
このとき二郎君は相続権を持つのです。それが代襲相続ですね。

サザエさんで言うと、波平さんが亡くなってしまった時点で既にサザエさんも事故で亡くなってしまっている場合です。
サザエさんにはタラちゃんという子供がいますよね。
本来なら波平さんの遺産はフネさんとサザエさんで分けるはずなのですが、それをフネさんとタラちゃんで分けることになるのが代襲相続です。

なので厳密に言うと第一順位の相続人というのは「亡くなった方の直系卑属」という言い方が正しいです。
同じく第二順位の相続人は亡くなった方の直系尊属ですね。

「卑属」とは自分よりも一世代以上したの人たち、「尊属」は逆で一世代以上うえの方たちです。
なので自分の兄や妹は卑属でも尊属でもないことになります。

「卑属」というと自分の子供だけでなく自分の兄や妹の子供も含まれます。自分より一世代以上したですからね。
しかし「直系卑属」となると自分と血のつながっている人を指すので甥っ子や姪っ子たちは含まれず、自分の子供や孫のみを指します。
「直系尊属」も同じですね。「直系」と付いていないただの「尊属」なら配偶者の親やおじいさんも含まれますが、「直系尊属」になるとその人たちは自分とはつながっていないので含まれません。

第一順位~第二順位の方がすべてなくなっており息子・娘もおらず、第三順位の方も亡くなっているがその方には子供(Aさん)がいる場合も同じです。
亡くなった方の配偶者とAさんで分ける形となります。(配分は配偶者が3/4で残りがAさんです。これについては次の項目で解説)

代襲相続は

  1. 第一順位~第三順位の方が亡くなっている
  2. その方に直系の息子・娘がいる

という2つを満たす場合のみに発生するものです。
なので先ほど解説したばかりの相続放棄をした人の息子・娘は代襲相続の対象ではないのです。
亡くなってはおらず放棄しただけですから、1の条件を満たしていないからです。

具体的な相続の分け方

色々なケースがありますが、先ほどの通り配偶者は最低でも1/2は相続できます

たとえば子供がいる場合。
そのときは配偶者とお子さんで1/2で分けます。
もし子供が複数いる場合でも、配偶者が1/2を相続することは変わりません
そして残った財産をお子さんの数で等しく分けていくのが通常です。
なので相続人で等しく分けるわけではないという基本ルールは覚えておきましょう。

お子さんは第一順位ですがこれが第二順位の親御さんとなると、まず配偶者が2/3ほど相続するのが普通です。
そして残った1/3を親御さんで相続するということになりますね。

第三順位である「亡くなった方の兄弟」と配偶者で分ける場合はさらに配偶者の配分が増え、3/4ほどを配偶者が受け取り、残りを兄弟がということです。

ただしこれらはあくまで遺言書に特に何も書かれておらず、国が定めた目安に従った場合です。
それに従わなくてはいけない場合と従わなくてもいい場合がありますので、次はそれを見ていきましょう。

遺言書で相続人を指定することの効力と現実

実はこれは少しややこしくて、相続人を自由に設定することに関しては制約があります。
遺言書というのが一つのキーワードとなります。

まずそもそも遺言書がなかった場合には基本的に先ほど書いた基準に従って相続分が決められます。
子供がいるなら奥さんと子供で折半、子供がいない場合は奥さんがほとんどを相続して残りを親御さんが、ということですね。
もちろんその配分は当事者全員が集まった場で話し合い(遺産分割協議と言います)で自由に設定することはできますが、ほとんどの場合綺麗にまとまらないので、先ほどの国が定めた配分で分けることが多いでしょう。
なぜならその遺産分割協議は相続権を持つすべての人が集まり、全員の捺印がある遺産分割協議書が無いと効力を持たないので、一人でも集まっていなかったり同意しなかった場合はまとまりません。

問題は、ここに遺言書が残っていてたとえば『妻に全財産を相続させる』と書いてあった場合どうなのか。
それは子供や親が存命の場合はその遺言は無視されるというものです。
相続には「遺留分」という概念があり、つまり法定相続人は法が定めた最低限の相続を受ける権利を有するというものです。

それを遺留分減殺請求と言い、遺留分減殺請求の効力は遺言書より強いです。

なお、法改正(2019年7月1日施行)により、遺留分減殺請求は「遺留分侵害額請求」と呼ばれるようになりました。

引用:相続弁護士ナビ「遺留分侵害額(減殺)請求とは|侵害された財産を取り戻す制度を徹底解説」

とあるように2019年に呼び名が変わっているようですがドラマなどでも度々出てくる言葉ですので「遺留分減殺請求」というほうが馴染みはあると思います。
本来は誤記になりますが体裁上こちらで通します。

話戻りますと、なので遺言書に「妻にすべて相続する」と書いていてもそのお子さんが相続権を主張すればその遺言は無視されます。
しかし勘違いしてはいけないのが遺言書が完全無視されるわけじゃないということ。

①遺留分減殺請求=遺留分侵害額請求で得られるのは本来の1/2程度

具体的な割合は状況やあなたの立場によって変わってきますので一概に言えませんが、たとえば亡くなった方の奥さんとお子さんで1/2ずつ分けるのが本来の相続だった場合で見ていきましょう。
その場合において亡くなった方(被相続人)が遺言書で「すべてを妻に相続する」と書いてあったとして、しかしお子さんが遺留分減殺請求をしたとしたらどうなるのか。

答えは、お子さんは遺産全体の1/4を受け取れます。
本来であれば1/2でしたからその半分ですよね。

ちなみにコレ、逆でも同じことです。
つまり遺言によって「遺産は妻には相続せず、すべて長女に渡す」と書いてあっても奥さんは遺留分減殺請求をすれば、全体の1/4は手に入れられます。
本来であれは1/2以上は確定していたわけですからその半分になってしまってはいますが、相続とは「残された人の生活を保障する」という意味もありますからそれくらいはもらえるのですね。

請求した結果もらえる割合がケースバイケースになるのは、遺留分減殺請求をした人が複数いる場合。
多いほどそれぞれの取り分はさらに減りますから本来の1/2よりももっと少なくなります。

あとは、そのように遺言によって本来より受け取れる額が少なくなった人が複数いて、その人たちが皆減殺請求をすれば一人一人の取り分はもっと少なくなると言いましたが、その中の何人かが減殺請求をしなかったとしても残りの人の取り分が増えるわけじゃありません。
なので遺言によって自分の取り分が減った時点で、それを完全に回復させることはできないのですね。

②第三順位の相続人に請求権はない

あともうひとつ重要な点として、遺留分減殺請求ができるのは亡くなった方のお子さんか親御さんだけです。
兄弟ではだめなのですね。
つまり先ほどの3つの順位のうち、第一順位と第二順位の方だけが遺留分減殺請求の権限を持っているということです。

③相続人は増やせるが減らせない

遺言書の効力のもう一つが、遺言書による相続人の追加指定です。
つまり法定相続人以外の人を相続人に指定するというもので、実はこれは特に公正証書として残している場合などは強い効力を持ちます。
ちなみにそれを遺贈(いぞう)と言いますね。

遺贈はたとえば本来であれば相続権を持たない内縁の妻などに相続する場合や、お世話になった方に財産を分け与える場合などに行われるもので、遺贈の意思を記した遺言書への記載があればその相手を相続人の一人に加えることができます。
そして亡くなった方に配偶者がいない場合は、先ほどの遺留分の請求権を持っている人に最低限の財産さえ分け与えればあとは自由に設定できますので、お子さんだけがいる場合は1億円の遺産のうちの5千万円を知人に相続して残り半分をお子さんに移すということなどですね。
(ちなみに遺贈によって法定相続人以外も相続する場合、その遺贈対象の方は相続人×600万円の頭数に入りません。それもそのはず。たとえば法定相続人ではない人に一人1万円ずつ10人遺贈すればそれだけで6千万の非課税枠を意図的に作り出せることになってしまいますからね。なので遺贈によって外部の方が相続するとなった場合、法定相続人の人からすると少なくとも得することは一つもないというのが、相続を争続にしてしまう理由のひとつですね)

つまり整理すると、遺言書は相続人を増やすことはできるが減らすことはできないと言えますね。

ちなみに遺留分減殺請求権を持っている人は自分が主張すれば遺言書の内容を問わず一部の財産を受け取れますが、それを拒否することも可能です。
相続放棄というものですね。
実はこの相続放棄もややこしい話で、「せっかく受け取れる遺産を放棄する人なんているの?」と思いがちですが、たとえば遺産がマイナスだったときや、プラスであっても子供がその遺留分を放棄してすべてを配偶者に相続させることで税金を安くするという手段もあります。
特にその後者の方が解説しがいがありますが少し難解な話にもなるので、相続税の税率と配偶者控除で詳しくまとめています。

さてこの話に「内縁の妻への遺贈」の話が出ましたがその部分に最後に触れておきましょう。

内縁の妻や離婚した元妻が相続するには遺言書が必要

ここまで旦那さんがなくなってしまったときの相続について話してきましたが、旦那さん亡くなってしまった時点で既に離婚をしている場合は相続人ではありません。
なので遺言書に元妻にも財産を分与すると書かれていない限りは相続することはできないのですね。

そしてそれは内縁の妻も同じです。
たとえ30年40年連れ添ったとしても法律婚ではなく事実婚状態だったのであれば自動的に相続ができる関係ではありません。
これも離婚した元妻と同じで遺言書に記載されていない限りは相続ができないのですね。
内縁にはそういったデメリットもあります。
よかったら内縁や事実婚の違いとメリットなども確認されてください。

ちなみに要は民法上で認められている配偶者であるのならば遺産が相続できるので、死亡時に別居していたり離婚するための調停や裁判中という場合でも相続対象となります。

サザエさんで考える遺産相続の優先順位

まとめ:サザエさんで考える相続

改めて第一順位などの考え方を整理してみましょう。

①波平さんが亡くなったケース

サザエさんでいうと、たとえば波平さんが亡くなったとしましょうか。
これは結構シンプルで、まず配偶者であるフネさんは無条件で相続人となりますよね。

そしてお子さんであるサザエさんがいるのでこの場合はフネさんとサザエさんで1/2ずつ分ける形となります。
もちろんここで遺産分割協議によってサザエさんが相続をフネさんに譲ったり自分の配分を減らしたりすることはできます。

②サザエさんが亡くなったケース。タラちゃんは未成年だけど・・・

サザエさんが亡くなってしまった場合。
アニメが終わってしまいますが相続は発生します。
まず配偶者となるマスオさんが最優先の相続人。
そしてお子さんであるタラちゃんがいますので、今回はマスオさんとタラちゃんで分けることとなります。

第一順位のタラちゃんがいますので第二順位の波平さんやフネさんは法定相続人にはなりません。
ここがポイントで、サザエさんが遺言書を残していたり遺産分割協議にてマスオさんが配分を譲ったりしない限りはこの二人で分けることになります。
弟であるカツオくんは相続できずタラちゃんには相続の権利があるというのも面白いですね。

そして今回はタラちゃんが子供であることも見逃せません。
この場合どうなるのでしょうか。

未成年・もっというと小さな幼児であっても相続の権利は大人と変わりません
これは驚きでもありますよね。
5歳児でも何百万・何千万円という相続権を持ちます。(タラちゃんは永遠の3歳ですが同じことですね)

そしてマスオさんが「それはおかしい。すべて自分のものにしたい」と思っても一筋縄ではそれは実現しません。
まず一つ目に必要になってくるのが、タラちゃんの代理人を立てるということ。
当然小さいタラちゃんが自分でそれを探すことはできませんから、マスオさんはタラちゃんとの相続配分を争いたいのであればマスオさんが中立の立場の代理人を用意することになります。
そしてポイントなのが、マスオさんはタラちゃんの親ですがタラちゃんとの遺産分割協議においてタラちゃんの代理人になることはできません。
なぜならマスオさんとタラちゃんは相続上では利害が対立する関係(マスオさんの相続分が増えればタラちゃんが損をする)なのでそれは「利益相反」となりマスオさんはタラちゃんの代理人になれないのです。
遺産分割協議では親であっても子供の意思決定の代理権を持たないのは意外ですよね。
親が子に対して持つ親権の中には「子供の財産を管理する権利」や「子が契約手続きを結ぶことを許可する権利」などがありますからね。
それくらい、子供の相続権はたとえ幼児であっても保護されるということなのです。
(親権について知りたい方は親権の種類などもご覧くださいね)

代理人は相続権を持たない親族(今回ではフネさんなどの大人)でもいいですが、親族はやはり利害関係が近いのであまりお勧めされるものではありません。
なので通常は家庭裁判所に代理人の選任手続きを申し立てることになります。

そしてマスオさんとタラちゃんの間で相続の配分が決められた場合、タラちゃんは本来であれば1/2を相続できたはずなのに自分のあずかり知らないところで決定した損な配分に従わないといけないのでしょうか?
実はタラちゃんにも挽回するチャンスがあり、それは「未成年の子が成人してから5年以内」であれば過去の相続のやり直しを請求できるという権限を利用するもの。
なので極めて不利な相続の分配になっていた場合に異議を申し立てたり、自分に与えられた財産がマスオさんによって使われていた場合などにそれを請求することができます。
いくら親とは言え、タラちゃんが相続したものをマスオさんの個人の支出につかってはいけないのですね。

ちなみにこれが養子をもらっている場合はさらに複雑になります。
亡くなった方に元奥さんやお子さんがいる場合と同じで養子縁組をしている人がいる場合はその人も法定相続人になります。
養子縁組は子供だけが対象ではなく大人同士でもできるものなので意外と盲点です。
詳しくは養子縁組の方法やメリットものぞいてみてくださいね。

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