盗聴器の種類と性能を解説【電波式】【スクランブル式】【有線式】編

盗聴器の種類を解説

ストーカー対策に役立つ盗聴器の種類を実践的に解説します。

いくつか種類がありますのでここでは前編として電波式・スクランブル式・有線式について解説。
正しい恐れ方をして有効な対策を打ちましょう。
必要以上に怯えてしまい心労がたたるというのが一番辛いですからね。

ここでは盗聴器の種類を解説しますが、盗聴器を自分で発見する方法などもよかったら見てくださいね。

(後編ではレーザー盗聴・コンクリートマイク・ボイスレコーダーでの盗聴について解説します)

電波式・・一般的な盗聴器のイメージだが、実用的ではない

盗聴器と言ってまず想像するのが電波式の盗聴器です。
たとえば電源タップやコンセントの中に仕掛けられていて拾った音声を電波(無線)で飛ばしているという仕組み。

一般に広く想像される盗聴器は全てこのタイプかと思いますのでこの電波式によって広く盗聴被害が生み出されているとお考えかもしれませんが実は違います。

電波式の盗聴器は実は仕掛ける側からするとあまりメリットがありません。
実用性という面から見るとデメリットだらけというものです。
つまり私たちはイメージしやすいものなのですが、実はこれではなく他のものに対しての対策を打たないといけないというわけです。

電源タップやコンセントの中にある盗聴器

電波式のデメリット①取り付ける場所が限られる

電波式の盗聴器の数少ないメリットを上げると、それは大きさが小さく小型化が進んでいるということです。
しかし小型にするということはバッテリーの容量を削っているということなのでそれがへたってしまう速度も速くなります。

盗聴器の場合一度バッテリーが切れてしまうとそれをまた新品に交換できる環境というのはかなり珍しいでしょうから、電波式の盗聴器を使う際はバッテリー問題を解決する必要があります。
端末自体を大きくして巨大なバッテリーを積めば解決しますが、それではバレやすくなるので本末転倒。それは解決策になりません。

実は有効な解決策があるのです。
それは電源タップやコンセントの中に盗聴器を仕掛け、家庭のコンセントから直接電気を供給してもらうという仕掛け方です。
他にも電話機の中やパソコンの中などの電化製品であれば同じことができます。
電気で動く物の中に紛れ込ませて、電力源に寄生することで半永久的に動くことができます。

しかしそれは裏を返せば電波式の盗聴器は仕掛ける場所が限定されるということ。
小さなぬいぐるみの中や観葉植物の中などに紛れ込ませても、すぐにバッテリーは切れてしまいます。
盗聴器がコンセントの中に仕込まれていたという話を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それはまさにこういった理由であり、電力供給面でのデメリットを解消するための策なのです。

発見する側からすると取り付けられている場所が絞れるということはこのうえないメリットであり、それは仕掛ける側からすると大きなデメリットになります。

電波式のデメリット②発見しやすい

電波式の盗聴器は発覚しやすいという点もあります。

その理由の一つは上記で解説したように取り付けられる場所が現実的に限られるというのもありますが、もう一つあります。
それは目には見えなくても電波が出ていることは間違いないのでそれを傍受することで有無を簡単に調べられるということです。
後々解説しますが盗聴器の中には電波を出さないものもありそれは同じ方法で調べても発見ができません。
しかし電波式なのであれば電波が出ているから犯人も盗聴で来ているため、それと同じ周波数帯に合わせることさえできればこちらもその存在の有無やどんな音声が聞かれているのかまでも分かり、それが分かると設置場所も分かるという芋づる式の調査が可能です。

ではその芋づる式の一番初めの段階である「同じ周波数帯に合わせる」ということができるのか?とご心配になった方もいらっしゃるかもしれませんが、結論から言うと、できます。
それをするのが「固定機」と呼ばれるタイプの高額な盗聴器発見器です。
盗聴器発見もかなり種類がありますが、電波式の盗聴器は「固定機」というミカン箱くらいの大きさの機械を使うのが相性が良いです。
固定機の金額もピンキリで20万円程の物もあれば150万円程の物もあります。
その盗聴器が出している電波の周波数帯は初めは全く分かりませんが、固定機は0~6Ghzまでなどの幅広い周波数帯を念入りに調査していくため、盗聴器が電波を出していればほぼ確実に見つけ、それを傍受することができます。
固定機も含めた盗聴器発見器の性能についてはこのページで後述しますので、ここでは「電波式の盗聴器は犯人が聞いている音声をこちらも傍受することが可能」なため見つけることもできる、と認識をしていただけたらと思います。

電波式のデメリット③受信距離が狭い

電波で音声を飛ばせると言ってもその距離は意外と短いものです。
どれ程の距離なのかと言うとそれはその盗聴器の発信機の性能と、犯人が持っている受信機の性能の二つに左右されるので一概には言えませんが、おおよそ20~30メートルが限界でしょう。

なので対象者が住んでいる家の室内音を遠く離れた犯人の家で聞くことは不可能です。
ドラマや映画などでも、盗聴器が仕掛けられた部屋と同じマンションの違う階に部屋を借りて受信機を広げて盗聴しているのはまだ現実味がありますが、マンションの外に出た瞬間にもうそれはファンタジーです。

なのでここまで、電波式が見つかりやすい点について解説をしてきましたが、そもそも受信できる距離がそう遠くないので根本的に実用性がないという見方もできます。

なお電波式の盗聴器はさらにアナログ式とデジタル式に分けることができます。
アナログ式は昔の固定電話の電波、デジタル式は携帯電話の電波と同じ、と言い換えられます。
なのでデジタル式の盗聴器はアナログ式に比べてやや音質が良いのですが、盗聴器として受信できる距離はそう変わりません。
デジタル式が厄介な点は上記の「②発見しやすい」という部分に少し関わってきて、アナログ式にしか対応をしていない発見器ではその電波を傍受することができません。

スクランブル式、スイッチ式・・発見を遅らせる電波式の亜種

厳密には電波式盗聴器の中の細かい分類なのですが、電波式の中にはスクランブル式と呼ばれる物やスイッチ式というタイプの盗聴器があります。

これは電波式のデメリットをいくつか改善したものであり、発見の難易度をやや上げます

まずスクランブル式から解説をします。
電波式はその盗聴器が発する周波数帯に合わせることで犯人は音声を聞いていますし、業者もそれを傍受・発見することができます。
しかしその周波数帯がコロコロ変わるのがスクランブル式です。
つまり「この周波数帯で盗聴電波が流れている」と一度サーチに成功しても、すぐに別の周波数帯に切り替わってしまうので調査の確証が得づらくなったり、発見が遅れます。
端末に寄りますが、1秒間に10回~20回というかなり早い頻度で変わるのが特徴。
犯人はその変化に自動に合う受信機を持っているため常に盗聴ができますが、普通の発見器しかないのであればこちらは一瞬しかその電波を傍受できません。
しかしスクランブル式に対応した発見器もあり、それを使って調査ができるかどうかがすべてです。
それがないのであればスクランブル式は野放しになってしまいます。

そしてスイッチ式。
これは任意のタイミングで遠隔で盗聴器のスイッチをオン・オフできるものです。
スクランブル式よりも若干シェアが広いのが特徴。
電波式は常に電波を出しているため発見もしやすいという業者側からのメリットがありました。
しかしそれを犯人が自由に電波を遮断することができるのであれば、通常であればそれがオンになっているときでしか調査ができません。
しかしこれもいたちごっこのようなもので、スイッチ式に対応した発見器も既に出回っています。
やや範囲は狭いのですが、スイッチ式に対応したハンディタイプの発見器を持って室内を回ることで、存在するスイッチ式の盗聴器の電源を強制的にオンにすることができます。
そのうえで通常の電波探査をすることで発見に導くという、補助的なアイテムになります。

有線式・・組み合わせ次第では厄介な存在に

電波式とは違いコードなどの有線が端末から伸びているのが特徴です。

盗聴器を仕掛けている場所と犯人がいる場所を真っすぐ有線で繋ぐというよりは、有線式と無線式を組み合わせたハイブリット式が実用性が高いと言えます。

つまり、室内に仕掛けるときはその秘匿性を重視して小物の中に紛れ込ませ、近くにある電波の増幅器までを有線で繋いでそこからは無線で受信したり、もしくは中継器までを無線で飛ばしてそこからは優先で地下や壁の中を伝って盗聴をするなどの方法があります。

しかしそういったハイブリットな盗聴は仕掛けを作るのが大変であり、なかなか素人ではその全てを作り上げることが困難です。
盗聴器発見業者・探偵社が現場でこのタイプの手の込んだ仕掛けを見つけるケースは少ないでしょう。

しかしそれは、世の中に仕掛けられている絶対数が少ないからだと安易に決め込むことはできず、一定数は仕掛けられているものの発見ができていないだけかもしれません。
有線式のメリットは、有線部分は電波が発生していないため、どれだけ高性能な盗聴発見器を駆使しても電波探査では見つけられない点にあります。
この後解説をする盗聴器も主に電波を発生させないものなので発見が難しいという共通した特徴がありますが、それらのタイプの中でも使い方次第では受信距離を伸ばせるのがこの有線のハイブリット盗聴です。

ひとまず前半記事としては以上です。
盗聴器は簡単に誰でも買える時代であり、盗聴をされる側になる危険はいつでもあります。
そして旦那の浮気の証拠などを盗聴や盗撮して取るという話もあるくらいです。
被害を受けないように正しく備えることが重要ですが、実は盗聴器を使った犯罪は取り締まりが厳しいのも事実。
色々な法知識も入れつつ正しい対策をしましょう。
盗聴や録音で得た証拠は浮気の証拠になるのかという記事も参考になるかと思います。

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